無銘一文字山鳥毛の所有者は誰?評価額は5億?!保管場所はどうなる?

山鳥毛

上杉謙信の愛刀で知られる山鳥毛(さんちょうもう)の所有者から

上杉謙信の愛刀を購入しませんか?」と上越市に話があったのが2015年。

上越市が希望するなら、太刀を謙信の故郷に戻したい

という所有者の意向を受け購入を検討する運びとなりました。

しかし、この時は金額面で難航し、

交渉は17年11月、残念ながら白紙に戻ります。

 

そして、山鳥毛がつくられた故郷の瀬戸内市に売却の話があり、

購入を検討しているとのこと。

 

今回は、気になる上杉謙信の愛刀山鳥毛について調べてみました。

 

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山鳥毛の所有者は誰?

山鳥毛のこれまでの来歴を調べてみると、

元々は白井長尾家の持ち物で、

改名する前の長尾景虎(後の上杉謙信)が、

上州白井に出陣した際に白井城主、長尾憲景より贈られ、

上杉謙信の愛刀となりました。

 

その後、

山鳥毛は、米沢上杉家の御家名物として代々受け継がれていきます。

昭和12年(1937年)12月24日に重要美術品に認定され、

昭和15年(1940年)5月3日、旧国宝(重要文化財)指定されます。

さらに昭和27年(1952年)3月29日に国宝指定(新国宝)を受けます。

 

そして、愛刀家で知られる岡野多郎松氏が

上杉家から山鳥毛を直接譲り受けます。

 

ちなみに、岡野多郎松氏は、倉敷児島の紡績業で財を成し、

「まるまん」という学生服ブランドを全国展開した人物です。

その後、山鳥毛は、

昭和43年(1968年)の刀剣博物館開館記念「国宝日本刀特別展」に出展され、

岡野光弘氏蔵とされていたそうです。

現在は個人蔵とされていますが、

岡野家になんらかの関係のある方のようです。

 

評価額は5億?!

その山鳥毛の評価額は、

最初に売買の話があった上越市によると、

専門家による評価額3億2000万円を購入費として予算計上したそうですが、

所有者は交渉開始当初は10億円、

最終的には5億円での売却を希望していたそうです。

 

今回の瀬戸内市への譲渡も5億円になりそうです。

ちなみに気になるのが、

重要文化財を売買して平気なのだろうか?ということ。

 

これは、文化財保護法第46条に規定されていて、

売買には国への申請が必要とされ、

国はこの申請がなされた場合、

30日以内に、譲渡予定対価で国が買い取りを行う旨を通知、

あるいは買い取らない旨の通知を行う。

この通知を行うまでの間、もしくは30日を経過するまでの間は、

申請者(現所有者)は文化財を譲渡できない。

※要するに、この申請がなされた場合は国に優先買い取り権が発生する。

これにより国が保存管理の措置を講ずる必要がある文化財を適切に保護し、

展覧会などを通じて文化財を広く国民に公開することを意図している。

とされています。

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保管場所はどうなる?

現在は岡山県立博物館(岡山市)に寄託されている山鳥毛

瀬戸内市への譲渡が正式に決まれば、

気になるのが山鳥毛の保管場所。

瀬戸内市には公設唯一の博物館「備前長船刀剣博物館」があります。

おそらくこちらに保管され一般公開されることと思われます。

 

今回、山鳥毛が生まれ故郷である瀬戸内市に戻れば、

古くから刀剣産地として知られてはいるものの

瀬戸内市が所蔵する200点超の刀剣に国宝や国重要文化財はないため、

山鳥毛が初の重要文化財となります。

 

 

ぜひ、生まれ故郷の瀬戸内市で山鳥毛を見てみたいですね!

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