ルドワン・ファイド(大物ギャング)の映画さながらの脱獄がすごい!

ルドワン・ファイド

 

パリ近郊の刑務所で7月1日、

収監されていた男がヘリコプターで脱獄したという報道が流れました。

そしてこの男は現在も逃走を続けています。

このハリウッド映画さながらの脱走劇にフランスでは大騒ぎになっています。

 

フランスの重警備の刑務所を脱獄したのは、ルドワン・ファイド受刑者。

しかも、今回の脱走が初めてではなく、2度目の脱走。

 

今回はこのルドワン・ファイド受刑者について調べてみました。

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ルドワン・ファイドの最初の脱獄

2013年4月13日、午前8時15分

まるでハリウッド映画のような大胆な脱獄が行われました。

 

フランスのセクダン(Sequedin)刑務所に収監されていた受刑者の男が、

刑務所の看守4人を含む5人を銃で脅して人質に取り、

5カ所のドアをダイナマイトで爆破して逃走。

面会前の身体検査を受けていたところ、突然武器をとりだしたとのことです。

 

脱獄には協力者がいるとみられていましたが、

事件当時、詳細はまったく分かっていませんでした。

 

そして、脱獄したのが、ルドワン・ファイド(Redoine Faid)受刑者とわかります。

ファイド受刑者は、拳銃で看守4人を脅して人質に取り、

ダイナマイトでドアを次々と爆破して脱獄しました。

 

脱獄したファイド受刑者の足取りは、車を使い付近の高速道路まで移動。

人質となった看守は移動中に一人ずつ解放され全員無事でした。

一部では、この人質を傷つけない犯罪に美学を感じるとの声すらあがる始末。

 

また、逃亡に使われた車両は、高速道路上で焼け焦げた状態で発見されます。

ファイド受刑者は、そこで車両を乗り換えたとみられています。

 

そして、ヨーロッパ各国に手配網が敷かれ、

国際刑事警察機構(インターポール)もこの脱獄事件に関して捜査に乗り出します。

 

このハリウッド映画さながらの脱獄劇にフランス警察当局はかなり困惑させられました。

ファイド受刑者がどうやって拳銃や爆発物を入手したのかは、まったくもって不明。

 

そんなファイド受刑者は3年前のインタビューに犯罪計画を立てる際には、

ハリウッド映画などの作品を手本にしていると語っていました。

 

コソ泥から大規模な組織犯罪を犯すに至った自身の半生を振り返る著書も出版しています。

「『スカーフェイス』、『ヒット』などの映画は私には『武装強盗案内書』も同然だった。もう足を洗った」と、著書では綴っています。

 

ファイド受刑者は、

2010年5月にパリ東郊で女性警官1人が死亡した事件に絡み、

近く裁判にかけられることになっていました。

この事件との関与が明らかになれば、最大で懲役30年の刑がさらに科せられるとのことです。

 

ファイド受刑者は、この2010年の事件の裁判を避けるため脱獄したのではないかと言われています。

 

ルドワン・ファイドの犯罪歴

アルジェリア移民の家庭で育ったファイド受刑者は、

パリの衛星都市クレイユで育ちます。

 

ファイド受刑者はフランスを拠点とした大規模な犯罪組織を作り上げ、

1995年、クレイユでBNP銀行の支店長と妻、子どもを人質にして強盗を行ない、

1997年には宝石商の店主とその妻を銃で脅して宝石を盗みます。

 

ファイド受刑者の作り上げた犯罪組織は、

アクション映画をまねた服装で現金輸送の装甲車を襲うなど

1990年代にフランスを中心にヨーロッパで人目を引く犯罪を繰り返します。

 

ファイド受刑者は、その組織犯罪が犯した8件の犯罪に首謀者として関与したとされています。

 

1995年以降の8件の犯罪で指名手配されたファイド受刑者は、

イスラエル、スイス、ドイツで3年間の逃避生活を送った末、

1998年に逮捕され、懲役20年の刑を言い渡されます。

 

フランスの重警備の刑務所で10年間余り服役した後、仮釈放されますが、

その仮釈放中の2010年に女性警察官が死亡した強盗事件に関与した疑いで、

2011年から再びベルギー国境から約10キロのセクダン(Sequedin)刑務所に収容されます。

 

そして、この事件の裁判が開かれる間際、第1回目の脱獄劇を演じます。

 

そして脱走から約1ヶ月後、

フランス北部リールのセクダン刑務所から脱走していた大物ギャング、

ルドワン・ファイド受刑者が、フランス国内で再逮捕されたという報道が世界中を駆け抜けます。

 

ファイド受刑者は、パリ近郊のセーヌエマルヌ県で拘束されたといいます。

 

フランス警察はパリ中心部から約20キロ離れた工業地域

ポントーコンボー(Pontault-Combault)にある宿泊施設の1室で、ファイド受刑者の身柄を確保。

ファイド受刑者をかくまっていたとして男を共犯の疑いで逮捕するとともに、

室内にあった武器類とこの男の車を押収します。

 

ファイド受刑者が見つかった宿泊施設は全50室と小規模で、1室1泊60ユーロ(約7900円)。

ファイド受刑者ら2人は数日前から宿泊しており、

宿泊代は共犯者の男が現金で支払っていたといいます。

 

また共犯者の男は、泊まっている客室を清掃しないように宿泊施設の従業員に伝えたといいます。

ファイド受刑者と共犯の男が新たに強盗の計画を立てていたと警察当局はみています。

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ルドワン・ファイドの2度目の脱獄

2010年の女性警察官が死亡した強盗未遂事件で25年の禁錮刑を受けたファイド受刑者。

パリ近郊レオのスド・フランシリエン刑務所に収監されます。

 

そして、2度目の脱獄劇を今度はヘリコプターを使って成し遂げます。

警察当局によると、ファイド受刑者には脱獄を手助けした者が3人いたといいます。

 

 

2018年7月1日、午前11時20分

パリ近郊レオのスド・フランシリエン刑務所に1台のヘリが上空から近付きます。

ヘリは刑務所敷地内の防護されていない部分に着地。

ファイド受刑者が兄弟の1人と面会していた際、

銃で武装した男2人がヘリから飛び降りて、

発煙弾と電気工具を使い

その面会室に突入し、ファイド受刑者を奪還。

 

3人目の男は刑務所の中庭で、

ハイジャックしたヘリと操縦士を人質にとり、待機させていました。

2人の男がファイド受刑者を連れ戻すとヘリに乗せて逃走しました。

 

警察当局は、

「派手な脱獄劇だった。きわめて入念に準備した実行部隊が、事前にドローン(小型無人機)を使って敷地内を探査していた可能性がある」

とコメントを発表。

 

この脱獄劇でも負傷者はなく、ファイド受刑者の兄弟は現在逮捕されています。

逃走はたった数分のあっという間の出来事だったと述べています。

 

ヘリは刑務所から約20キロ北東のフォントネー・トレジニーにある小さい航空クラブのもの。

ファイド受刑者の3人の共犯者が、

航空クラブで生徒を待っていた講師を人質に取り、

ヘリをハイジャック、刑務所へ飛ぶよう指示したといいます。

 

ファイド受刑者を乗せたヘリコプターは、

刑務所から約60キロ北のゴネス地域に乗り捨てられているのを地元警察が発見。

ヘリの操縦士は後に解放され、この時ヘリは炎上して発見されています。

 

ヘリを乗り捨てたファイド受刑者らは車に乗り込み移動、

同車は後にショッピングモールの駐車場で火を放たれた状態で見つかっています。

 

警察当局は、現在、警官および憲兵隊約2900人を動員し、

ヨーロッパ全土で追跡が行われていると明かしました。

 

 

まとめ

ファイド受刑者は、2010年に起きた強盗未遂事件の首謀者として有罪を言い渡されましたが、

ファイド受刑者の元弁護人によると、ファイド受刑者は一貫して事件への関与を否定しているといいます。

 

刑務所の看守は、ファイド受刑者について

「非常に礼儀正しいが、頭の中では常に脱獄の計画を練っていた要注意人物だ」と語っています。

 

ファイド受刑者はアルジェリア人労働者の家庭に生まれ、

パリ郊外の移民の多い地区で育っています。

そのため、低所得者団地に暮らす若者らから絶大な支持を得ています。

 

ファイド受刑者の犯した罪は決して許されるものではありませんが、

これまでの脱獄では、人質はすべて開放しており、怪我人もでていません。

死者が出た2010年に起きた強盗未遂事件に関与したのか、その真相が気になります。

 

 

最後までご覧下さりありがとうございました。

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